hidekatsu-izuno 日々の記録

プログラミング、経済政策など伊津野英克が興味あることについて適当に語ります(旧サイト:A.R.N [日記])

2023-01-01から1年間の記事一覧

今年読んだ/見たおすすめの本・動画

年末らしく今年のおすすめの本3選と思ったのだけど、子育てと仕事が忙しくてあんまり読めておらず2冊しか思いつかなかったので3つ目は動画を選んでみた。 その1「遺伝と平等(キャスリン・ペイジ・ハーデン)」 遺伝と平等―人生の成り行きは変えられる― 作…

「プロジェクト管理手法の歴史」という記事を書いた

以前、調べて書き溜めたままになっていた文章なのだけど、腐ってしまいそうだったので公開してみました。 システム開発関連のことって、理系の人も多いはずなんだけど、結構、嘘や間違った記述が多くて困ってしまう。上記の記事では、ウォーターフォールモデ…

「ラムズフェルドの人生訓」を読む

Twitter で話題になっていたが、たしかに非常に面白い。 著者はあのラムズフェルドである。ラムズフェルドと言えば、ブッシュ政権を陰で操ってきたと噂される人物であり、大量破壊兵器があるというデマをでっち上げ、イラク戦争を強引に推し進めた。そういう…

変わるダイエットの常識

別に好きで趣味にしているわけではないのだが、ダイエットに関する研究本は継続的に買っている気がする。私の家系にはやせ型がいない。齢を重ねると痩せにくくなるのはわかってはいるが、最近は食が細くなっているにも関わらず体重は徐々に増加中だ。 今回読…

My 正議論

意見というのは十人十色、様々な主張はあってしかるべきとは思う。 思うものの、事件の犯人に対する擁護は被害者に対する攻撃や抑圧として機能することも忘れるべきではないと思う。「ロシアが戦争を仕掛けたのはウクライナの挑発があった」、「性被害の告発…

過去は変えられないが、未来は変えられる

「過去は変えられないが、未来は変えられる」とか書くとちょっと啓蒙書っぽいタイトルで気恥ずかしくなる。ただ、自身の考えが昔と変わってきたので書き留めておこうと思う。 今、ちょうど話題だからジャニーズ事務所の性加害問題を例に挙げる。しばしば、こ…

人は思考の枠から外れた展開を想像できない

先日「AFURI」というラーメン屋の商標の件でひと悶着があったことは知っている人が多いと思う。 さて、この吉川醸造の主張を読んでどう思っただろうか。普通は「AFURIはひどい会社だ。許せん」と思うのではなかろうか。では、次の記事を読んでみてほしい。 …

JTC-utils という日本企業向けユーティリティライブラリを作った話

当初は2週間くらいでさくっと作る予定だったけど、気付いてみれば早3カ月。ようやく公開できる状態になりました。 ここまで時間がかかったのは、技術的課題というよりは、子育て真っ最中でプライベートな時間がほとんど取れなかったことが一番の理由です。…

アジャイル開発の謎(Velocity、Story Point、そして User Story)

アジャイル開発についてはそれなりに調べているはずなのだが、いろいろ謎がある。具体的には Velocity、Story Point、User Story の出典は何なのか、という点である。 アジャイル開発についての一般書籍や概説を読むと必ず出てくる概念なのだが、これらの概…

ニューラル経営論

ひとつの企業を関数だと見なすと、需要を説明変数、利益を目的変数とした P = F(D) として表現できる。この時、商品やブランド、従業員の能力といった企業の構成要素はFのパラメータに含まれることになるだろう。 このパラメータ群を何らかの方程式として表…

ランダム関数の現在

ハッシュ関数と似たような存在にランダム(乱数)関数がある。 ランダム関数のアルゴリズムと言えば、線形合同法が一番有名だと思われる。そして、このアルゴリズムは下位桁がランダムにならないことでも有名である。ランダム値は基本範囲の最小と最大の値を…

ハッシュ関数ひとめぐり

現代のソフトウェア開発を支える大きな技術のひとつにハッシュ関数がある。ハッシュ関数とひとえに言っても用途に応じて必要となる特性にも違いがあり一概にこうだとは言い難い。ハッシュ関数の用途としては次の3つがある。 ハッシュテーブルのキー位置導出…

日本の労働生産性はなぜ低いのか(おかわり)

以前、「日本の労働生産性はなぜ低いのか」というエントリを書いた。 先日、Twitter にて 日本の統計データの分析について積極的に発表されている小川製作所さんとやり取りさせていただいた中で、新たに気付かされたことがあった。 まず、下記のツィートのグ…

「メインメモリ上での13の等価結合手法の実験的比較」を読む

日本におけるデータベースの大家である kumagi さんが「An Experimental Comparison of Thirteen Relational Equi-Joins in Main Memory」という論文を紹介していた。 13種類のJoinアルゴリズムを比較ベンチしたよという論文。800万行以上ではパーティション…