hidekatsu-izuno 日々の記録

プログラミング、経済政策など伊津野英克が興味あることについて適当に語ります(旧サイト:A.R.N [日記])

2020-01-01から1年間の記事一覧

「外来種は本当に悪者か?」から何を学ぶか

ずいぶん長いこと積ん読になっていたので「外来種は本当に悪者か?」を棚卸して読んでみたら、これが実に面白かった。先に注意事項を書いておくけれども、この本を読むと最近話題の外来種撃退系番組を心から楽しめなくなるかもしれない。 文庫 外来種は本当…

なぜ統計学には主義が必要なのか

前回「ベイズ統計学に関する議論を整理する」では、できるだけ中立的な視点で書くことに注力し、伊津野なりの結論については特に書かなかった。今回のエントリでは、様々な見解や調べた結果を元に私見を書く。 もちろん、伊津野は専門家ではなく、情報や理解…

ベイズ統計学に関する議論を整理する

最近、「統計学を哲学する」の出版をきっかけとした Twitter 上の議論を追いかけながらベイズ統計学について調べている。 統計学を哲学する作者:大塚 淳発売日: 2020/10/26メディア: 単行本(ソフトカバー) 前々からベイズ統計学については興味があったので…

ベイズ会計とはなにか

ベイズ会計と書くと、また新しい会計管理の手法かと思われるがそうではない。より正しく書くならば、会計制度のベイズ的基礎付け、と言うべきものである。もともと会計制度は商慣行から歴史的な経過を経て発展してきたものであるが、現在では会計学という学…

最後の工数見積の海を漂う(画面・帳票・バッチ割合導出編)

前回のエントリで外れ値を分析したが、「画面、帳票、バッチの比率 1.5 : 1.0 : 0.7 という数値は感覚的なもので根拠がない」という問題については残されたままとなっていた。 hidekatsu-izuno.hatenablog.com 以前のエントリで書いた通り、比率を正しく求め…

最後の工数見積りの海を彷徨う(外れ値分析編)

過去、幾度となくIPAの資料に基づき工数見積りを計算するためのエントリを書いた。 hidekatsu-izuno.hatenablog.com 最後のエントリを書いてからしばらくが経ち「ソフトウェア開発データ白書2018-2019」が出ていたのも知っていたけど、前回の分析データで概…

Python で主成分分析(PCA)する

工数の分析にあたり、画面、帳票、バッチの重み付けをシステマティックに行いたいという積年の課題があり、単純に考えると重回帰分析を行えばという話なのだけど、実際にやってみるとまったく予想外の結果がでる。 df= pd.read_csv('./IPA_2014-2019.csv') m…

PyMC3 を使ったベイズ一般化線形モデル回帰分析メモ

久々にIPAソフトウェア開発データ白書のデータを分析してみようと思い、ベイズ推定を使ってみたのだけど、データの分散が大きすぎるので分位点回帰みたいな方法使わないとだめだということがわかったのでメモだけ。 インストール 環境は Windows 10 の WSL2 …

続・Javaのクラス内が依存しているフィールド、メソッドの一覧を表示する (Java11 対応版)

大昔、「Javaのクラス内が依存しているフィールド、メソッドの一覧を表示する」という記事を書いたのだが、久々に使ってみるとどうも一部のメソッド呼び出しが抜けている。いろいろ調べていたのだが、なるほど invoke dynamic の仕業だった。 なんせ前回の記…