hidekatsu-izuno 日々の記録

プログラミング、経済政策など伊津野英克が興味あることについて適当に語ります(旧サイト:A.R.N [日記])

「10分で日本史」という資料を作った

最低限必要な日本史の知識を考えてみた」でも書いたけれど、歴史教科書やいわゆる教養書、いずれも細かすぎるという不満がある。私のようにそこまで歴史に詳しくなりたいと思っていない人間にとっては内容が過剰すぎるのだ。

知識には「知らない」と「知っている」と「詳しく知っている」の3段階があると思う。そして「知らない」と「知っている」の差は果てしなく大きい。歴史を学びたければ高校の歴史教科書が良いとは言っても、「知らない」ところからスタートするにはハードルが高すぎる。

そこで、もし私が子供の頃に出会うのなら、こういう資料が欲しかったな、という思いを込めて「10分で日本史」という資料を作ってみた。表紙含め10ページしかないので、1ページ1分で読めば10分で全部読める。

 

原始時代から現代までを網羅しており、人物も権力の移り変わりに重点を置くことで、歴史好きでなくとも知られているような主要人物はひと通り出てくるようにした。2ページ目にも書いてあるが、西暦への統一と現代の地名の明記や地図での表示がこだわりポイントとなる。正直、今回資料を作るまで室町の場所を知らなかった(鎌倉周辺の地名なのだとばかり思っていた)。こういう勘違いをなくす意味でも地図での表示は重要だと思う。

一方で外国とのやり取りは割愛せざるを得なかった。日本史を読み直すと、大昔の方が国外とのかかわりが活発でびっくりする。当時は海を渡るのも大変だったろうに。朝鮮半島とは、秀吉どころか6世紀の時点で戦争が発生している(白村江の戦い)。1500年に渡って戦争を繰り返しているのだから、それは因縁もあるだろう。

 

流れにはあまり関係ないけれども、日本人ならば知っておきたいトピックは脚注で補足した。

戦国時代や幕末など、やたらと人気があるが、教科書的にはさほど重要でない部分も入れておきたかったのだ。歴史教科書を読めば戦国武将や新選組にも詳しくなるのだろう、という勘違いが起きるのを防ぐ意味合いもある。

また、国土の問題も書いた。日本人とひとえに言っても単一民族国家ではないことは理解しておくべきだろうと思う。

 

あくまで教科書ベースと言うことで突飛な内容は入れないようにしたが、もし訂正すべき記載があれば連絡いただきたい。