hidekatsu-izuno 日々の記録

プログラミング、経済政策など伊津野英克が興味あることについて適当に語ります(旧サイト:A.R.N [日記])

歴史を学び直した話

歴史に苦手意識があるわけではないのだけど、まったく縁がない人生だった。理系に進む多くの人がそうだと思うが高校で地理を専攻すると高校でまじめに歴史を学ぶ必要がない。高校でも授業はあったはずだけれど、中学校の知識(しかも不完全)で止まっている。

 

どれくらい縁遠いかと言うと、旅行に行くとその先の史跡の説明で名前くらいは知ってたけどこんなことがあったんだ、と知るくらい。

 

それがこの歳になって多少歴史づいている。たぶんきっかけは大河ドラマを見たことで奥さんの付き合いで見た篤姫だと思う。篤姫自体は歴史好きの人なら(小松帯刀にフォーカスがあたったことを除けば)噴飯もののストーリーだったとは思うのだけど、日本史を知らない私にとって最初は幕府よりだった薩摩藩がいつの間にやら敵になっていく流れはミステリーとして面白く感じた。

 

その後、幕末に関する本を読んだり、青天を衝けを見たりして、明治維新期の異常性に気づいたりもするのだけど、とうとう教科書的な本を読み直し日本史のだいたいの流れを把握するに至った、というのが現在の状況。

 

今から振り返ると中高の日本史の授業がつまらないのも頷ける。別に日本に限った話ではないだろうけれども、教科書における日本の歴史は権力争いの歴史と言ってもいい。個別の権力争いはドラマチックと言っても良いと思うのだけど、そのダイジェストが面白いわけがない。サッカーの試合を見ずに勝敗だけを追うようなものだ。

 

よく歴史の勉強に大河ドラマは是か否かという議論があるが個人的には圧倒的に是だと思う。教科書的な本を読んでいると、名前から顔が浮かぶかで理解に大きく差が出る。正直、大河ドラマを見ていない箇所(大化の改新とか室町幕府とか)は文章を読んでいてもピンとこない。

 

もうひとつ思うのは歴史の授業が古代から順番に始まるのはどうなのだろうか、と。教科書的な本を読んでいると古代が長すぎてそこで力尽きそうになる。現代に繋がる様々な出来事は当然近年の方が多い。日本がアメリカと戦争していたなんてことを知らない人がいるのも致し方ない。

 

まずざっくりと600年頃までに天皇が支配する日本の原型ができあがり、1200年頃に武士に権力が移り、1850年あたりで国民国家になり、1945年の終戦とともに今の日本になるみたいなところから入っていった方がわかりやすいのではと思う。

 

まだ先の話だが子供にはそういうふうに教えてあげたい。