前々から書こうと思ってたのだけど、ようやく書けた。 Nuxt + ブラウザバックとかで調べても nuxt-history-state も vue-history-state も全然ひっかかってこないんというのもあるんだけど、あんまり使われている様子がないので解説記事を作ってみました。 …
因果推論の大家のひとりパールによる書かれた因果推論についての解説書だ。読んでみたら、すこぶる面白かった。 因果推論の科学 「なぜ?」の問いにどう答えるか (文春e-book)作者:ジューディア・パール,ダナ・マッケンジー文藝春秋Amazon 元々、因果推論に…
Preferred Networks の創業者 岡野原さんの「AI技術の最前線」をひと通り読んだ。 AI技術の最前線 これからのAIを読み解く先端技術73 作者:岡野原 大輔 日経BP Amazon 岡野原さんは、以前から簡潔データ構造などアルゴリズム系で有名な方だったが、起業した …
WSL2 はリリース以来とても便利に使っているのだけど、不満がいくつかあった。ひとつは Systemd が使えないこと、もうひとつはそれが理由で docker のサービス起動が厄介なこと。 Docker Desktop for Windows を使うというのが今までのセオリーだったのだけ…
以前、「中高生の時に知りたかった英語の話」というエントリを書いたが、相変わらず英語学習を続けている。で、今回は文法の話。 文法を学ぼうと思ったとき、まず考えたのは(私はプログラマなので)BNFとかチートシートを見るのがよいんじゃないか、という…
Twitterではすでに書いたのだけれど、このたび知育カードゲームを作った。 名前は「カルクレイド(CalcRaid)」、演算子と数字が書かれたカードを並べ、自陣により大きな計算結果になる式を作った方が勝ちという単純なゲームだ。(なお、メルカリShopsで買え…
最近、英語に再度取り組んでいる。 多くの日本人の例にもれず、私も英語が大の苦手である。プログラミング系の技術文書を読むくらいならほとんどの単語がわかるのでなんとかなるのだが、英会話となるとまったく会話が成立しないレベルだ。 中学生の頃から英…
完全に私事なのだが、本日子供が生まれた。ちなみに、娘。 学生時代、コンピュータからの電磁波の影響でその手の仕事をする人の子供は娘が多いという噂を聞いたが、本当に娘を持つとは思わなかった。 この時代なので、男女で差別もよくないだろう。なので、…
前々から気になっている話題ではあるのだが、いくつも文献を見るうちに新たな気付きがあったのでメモ代わりに書いておく。 日本のGDPは世界第三位だということはよく知られているが、それが日本の人口の多さに起因していることはあまり知られていない。4位…
「Kaggle Grandmasterに学ぶ 機械学習 実践アプローチ」という書籍を読んだ。Kaggle グランドマスターがどういう風に分析をしているんだろうという点に興味を持って読んでみたのだけど、意外に普通のことが書かれていて拍子抜けしてしまった。どうも Kaggle …
今回紹介するのは「こうして世界は誤解する」という中東特派員の書いた本だ。たまたま Twitter で目にした本だったのだけど読んでよかった。 こうして世界は誤解する――ジャーナリズムの現場で私が考えたこと 作者:ヨリス ライエンダイク 英治出版 Amazon 911…
「岩田さん: 岩田聡はこんなことを話していた。」という本を読んだ。 前々からMOTHER2立て直しの逸話など聞いたこともあり興味があったのだけど、岩田聡さん本人が書いた本でないことから手を出さずにいた。しかし、ちょっと後悔。これは革新的な経営者像を…
以前から公開していた「確率統計-機械学習その前に-」を拡充して Speaker Deck で再公開しました。 SlideShare がある時からスライドの再アップロードが完全にできなくなってしまい、間違いの修正すらできなくて困っていましたが、今後はこれで随時更新をか…
matplotlib とか seabone とかを使っていたのだけど、日本語表示の問題などどうにも使い勝手が悪いので、いろいろ探していたら plotly がすごく使いやすかったので今回はそのメモ。JavaScript などマルチプラットフォームで使えるので、今後はこっちに統一し…
菅前総理の退任が決まって以降、岸田総理の誕生、解散総選挙と怒涛のように政局が進んだ。安倍元総理もそうだったが、政権末期の総理大臣の魂の抜けた感じがその職の大変さを物語っているように感じる。想像するに最終決定が何でもかんでも総理の元に回って…
最近、因果推論がはやっている。はやっているのだが、これがさっぱりよくわからない。いろいろな方が資料を公開してくれているので手がかりはたくさんあるものの、手法が中心になっているものが多く、統計学全体からみた位置づけのような理解に必要な情報が…
世間的には因果推論の話題ばかりだが、因果以前に確率の理解すら覚束ないので「現代哲学のキーコンセプト 確率」という本を読んでみた。 現代哲学のキーコンセプト 確率 作者:ロウボトム,ダレル・P. 岩波書店 Amazon 以前、議論になったので、頻度確率と主観…
最近調べていたプロジェクト管理に関する論文を読んだ感想を Qiita に公開した。 このブログに書いてもよかったんだけど、広く読んでもらったほうがいいやと思って Qiita に投稿してみた。まぁ、結局あんまり読まれないんだけどorz たしかに今更感ある内容で…
前回に引き続きアジャイルの是非を調べるために論文を読んでいる*1。 今回、紹介するのは 2009 年のウォーターフォールとスパイラル型開発を比較した「A Comparison of Software Cost, Duration, and Quality for Waterfall vs. Iterative and Incremental D…
世間的にずいぶんアジャイルという言葉が市民権を得てきたものの、日本においてはいまだウォータフォール全盛で、例えば多くの企業が参加する IPA 「ソフトウェア開発データ白書」によれば開発プロジェクトのうちウォーターフォールが全体の97.4%を占めてお…
Twitter でリーダブルコードなどの翻訳を行っている角征典さんが「A Theory of Team Coaching」という論文を紹介していたのだが、内容が興味深かったので読んでみた。 > チームの有効性は「戦略が適切か」「スキルを持っているか」「努力してるか」の3つで決…
私が SI という業務システム中心の受託開発業界にいることも多分に関係していると思うのだけど、ソフトウェア・テストに関する各種の方法論に対してどうしても懐疑的な考えを持ってしまう。端的に言ってしまうと「それは私(あるいはSI業界)がテストに関し…
ずいぶん長いこと積ん読になっていたので「外来種は本当に悪者か?」を棚卸して読んでみたら、これが実に面白かった。先に注意事項を書いておくけれども、この本を読むと最近話題の外来種撃退系番組を心から楽しめなくなるかもしれない。 文庫 外来種は本当…
前回「ベイズ統計学に関する議論を整理する」では、できるだけ中立的な視点で書くことに注力し、伊津野なりの結論については特に書かなかった。今回のエントリでは、様々な見解や調べた結果を元に私見を書く。 もちろん、伊津野は専門家ではなく、情報や理解…
最近、「統計学を哲学する」の出版をきっかけとした Twitter 上の議論を追いかけながらベイズ統計学について調べている。 統計学を哲学する作者:大塚 淳発売日: 2020/10/26メディア: 単行本(ソフトカバー) 前々からベイズ統計学については興味があったので…
ベイズ会計と書くと、また新しい会計管理の手法かと思われるがそうではない。より正しく書くならば、会計制度のベイズ的基礎付け、と言うべきものである。もともと会計制度は商慣行から歴史的な経過を経て発展してきたものであるが、現在では会計学という学…
前回のエントリで外れ値を分析したが、「画面、帳票、バッチの比率 1.5 : 1.0 : 0.7 という数値は感覚的なもので根拠がない」という問題については残されたままとなっていた。 hidekatsu-izuno.hatenablog.com 以前のエントリで書いた通り、比率を正しく求め…
過去、幾度となくIPAの資料に基づき工数見積りを計算するためのエントリを書いた。 hidekatsu-izuno.hatenablog.com 最後のエントリを書いてからしばらくが経ち「ソフトウェア開発データ白書2018-2019」が出ていたのも知っていたけど、前回の分析データで概…
工数の分析にあたり、画面、帳票、バッチの重み付けをシステマティックに行いたいという積年の課題があり、単純に考えると重回帰分析を行えばという話なのだけど、実際にやってみるとまったく予想外の結果がでる。 df= pd.read_csv('./IPA_2014-2019.csv') m…
久々にIPAソフトウェア開発データ白書のデータを分析してみようと思い、ベイズ推定を使ってみたのだけど、データの分散が大きすぎるので分位点回帰みたいな方法使わないとだめだということがわかったのでメモだけ。 インストール 環境は Windows 10 の WSL2 …