hidekatsu-izuno 日々の記録

プログラミング、経済政策など伊津野英克が興味あることについて適当に語ります(旧サイト:A.R.N [日記])

企業制度

「会社を立て直す仕事」に見るV字回復の秘密

一介のサラリーマンにとって「経営」というのは神秘に満ちたキーワードだ。なんといっても、どうすればうまくいくのかまったくわからない。優れた経営者の多くは、しばしば神格化され、彼らのどういう資質が会社の成功をもたらしたのかは才能というベールの…

良い経営者の資質?

気が向いた時にだけ書くことにはしているのだけど、あまりにも更新がないのもなんなので、拾ったネタをメモがわりに書いておくことにしてみた。それがこの記事。 タイトルは「内部昇格より外部から来たCEOの方が優れている」とあるのだが、個人的にはこの結…

「なぜビジネス書は間違うのか」にビジネスの本質を見る

「なぜビジネス書は間違うのか」は、たまたま見つけた本だったけど、Amazonレビューの評判が良かったので注文してみたら大当たり。類書では「事実に基づいた経営―なぜ「当たり前」ができないのか?(以下、HARD FACTS)」が絶対おすすめの一冊だったのだけど…

人材育成試論

気付いてみればすでにアラフォーとなり人生の折り返し地点に来てしまっている。この年齢になると、管理職でなくとも、結果的に若いメンバーが増えてきて、教育・人材育成的なことを考えざるを得なくなってくる。 正直な話、自分の人生だけで精一杯なくらいで…

あなたの賃金の物語

マクロの視点 国民の賃金水準は、ひとりあたりのGDPで決まる。GDPは国内の総生産であるから、国民の数で割れば、ひとりあたりの生産物の割当が決まることを考えれば当たり前の話ではある。単純に平均賃金を比較しても、国ごとの制度の違い(税制や会社負担の…

組織についてのエトセトラ

先日、「HIGH OUTPUT MANAGEMENT」を読んだ。インテルの創業者であるアンドリュー・S・グローブが書いた本で、当時の経営者はみんな読んでいたらしい。他の本で任天堂の岩田元社長などが実践していると書かかれていたワン・オン・ワン*1などはもしかするとこ…

なぜ相対的な人事評価制度は廃止されるべきなのか

先日、「悪いヤツほど出世する」という本を読んでいた時に、なるほど相対的な人事評価制度は廃止すべきという考えはもっともである、という結論に思い至った。*1 悪いヤツほど出世する 作者: ジェフリー・フェファー,村井章子 出版社/メーカー: 日本経済新聞…

性別、国籍、年齢の多様性は組織にマイナス

「世界の経営学者はいま何を考えているのか」の著者、入山章栄氏の新著「ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学」に面白い話が載っていた。 ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学 作者: 入山章栄 出版社/メーカー: 日経BP社 発売日: …

日本企業がプライベートに介入しすぎる件について

何を今更と思う人もいると思うのだけど、最近、技術系ポッドキャストを聴くようになった。インターネット中心の生活だと、目はどうしてもディスプレイに向いてしまうので、ここ10年くらいテレビを見ることはめっきり減った一方で、耳で情報が得られるポッ…

ビジネスに役立つ経済学

ご冗談をあはは……と思うのが人情であろう話題なのは間違いない。通常、 経済学でお金持ちになった人なんているんですか? いえ、経済学というのは限られた資源を有効に利用するための学問なので、個々人が金持ちになるための学問ではないんですよ。そういう…

評価は必要だ。だが、強制ランキングシステムはいらない。

本題に入る前に強制ランキングシステムとは何かということを説明する必要がある。強制ランキングシステムとは、社員を評価し、上位20%程度に著しく高い報酬を払う一方、下位5~10%を解雇するというシステムである。 日本では、ほとんど導入されていないが、…