hidekatsu-izuno 日々の記録

プログラミング、経済政策など伊津野英克が興味あることについて適当に語ります(旧サイト:A.R.N [日記])

確率統計の勉強用資料を公開してみた

確率統計なんて趣味の範疇ならともかく仕事じゃ絶対に使わないよなぁ、とは思っていたのだけど、ここ最近の機械学習の隆盛で必ずしもそうとも言い切れない状況にある。 機械学習と言えばディープラーニングだけれど、画像、映像系ならともかく、テキストデー…

工数見積りの海を彷徨う・征服

過去、何度かIPAの資料に基づき工数見積りを計算するためのエントリを書いた。今回のエントリは、その暫定解決編という位置づけとなる。 hidekatsu-izuno.hatenablog.com hidekatsu-izuno.hatenablog.com hidekatsu-izuno.hatenablog.com 前回までは、ロバス…

Python での統計処理メモ

たまに時間があると統計を身に着けようと試みているのだけど、データサイエンティストというわけでは当然ないので、すぐにやり方を忘れてしまう。というわけで今日のエントリは完全にメモ書きです。はい。 環境 Python は Anaconda を使ってインストールする…

モチベーションを上げるために本当に必要だったこと

今日紹介するのは、「マネジャーの最も大切な仕事――95%の人が見過ごす「小さな進捗」の力」という本だ。普通、ブログで本を紹介する場合、素晴らしいのでみんな読んでほしいという思いで書かれるものだが、残念ながらこの本は400ページ近くある大著にも関わ…

「会社を立て直す仕事」に見るV字回復の秘密

一介のサラリーマンにとって「経営」というのは神秘に満ちたキーワードだ。なんといっても、どうすればうまくいくのかまったくわからない。優れた経営者の多くは、しばしば神格化され、彼らのどういう資質が会社の成功をもたらしたのかは才能というベールの…

才能とは努力を継続できる能力のこと

ビジネス書のようなものはある意味「答えのない」内容が書かれている。とはいえ、何冊も読んでいくと、個々の本では明確になっていない事実が立体的になりあぶり出されてくるように感じる。ぼんやりとした状況を手探りで進んでいるが、その方向は皆同じとい…

良い経営者の資質?

気が向いた時にだけ書くことにはしているのだけど、あまりにも更新がないのもなんなので、拾ったネタをメモがわりに書いておくことにしてみた。それがこの記事。 タイトルは「内部昇格より外部から来たCEOの方が優れている」とあるのだが、個人的にはこの結…

Kotlin の気に入ったところ、気に入らないところ

前から気になってはいたとはいえ、どうせ実務では使わないだろうしなぁ、と思っていたのだけど、「KotlinがAndroidの正式サポート言語に」というニュースがあり、これはまじめに使う意味があるという気になったのでここ一週間ばかし Kotlin を触ってみている…

「なぜビジネス書は間違うのか」にビジネスの本質を見る

「なぜビジネス書は間違うのか」は、たまたま見つけた本だったけど、Amazonレビューの評判が良かったので注文してみたら大当たり。類書では「事実に基づいた経営―なぜ「当たり前」ができないのか?(以下、HARD FACTS)」が絶対おすすめの一冊だったのだけど…

人材育成試論

気付いてみればすでにアラフォーとなり人生の折り返し地点に来てしまっている。この年齢になると、管理職でなくとも、結果的に若いメンバーが増えてきて、教育・人材育成的なことを考えざるを得なくなってくる。 正直な話、自分の人生だけで精一杯なくらいで…

あなたの賃金の物語

マクロの視点 国民の賃金水準は、ひとりあたりのGDPで決まる。GDPは国内の総生産であるから、国民の数で割れば、ひとりあたりの生産物の割当が決まることを考えれば当たり前の話ではある。単純に平均賃金を比較しても、国ごとの制度の違い(税制や会社負担の…

組織についてのエトセトラ

先日、「HIGH OUTPUT MANAGEMENT」を読んだ。インテルの創業者であるアンドリュー・S・グローブが書いた本で、当時の経営者はみんな読んでいたらしい。他の本で任天堂の岩田元社長などが実践していると書かかれていたワン・オン・ワン*1などはもしかするとこ…

「ダメな統計学」お勉強メモ

アレックス・ラインハート著「ダメな統計学」は、いわゆるトンデモ統計批判の書ではない。ここで説明されるのは、科学者が意図せず間違って使用している確率・統計の手法についてだ。科学者ならば統計についての知識水準は高いものがあるのだろうと思ってい…

新・工数見積りの海を彷徨う

前回までのエントリにて、IPAソフトウェア開発データ白書 2014-2015 を元に機能数から工数見積りを行う方法について検討してきた。 先日、IPAソフトウェア開発データ白書 2016-2017が公開されたため、改めて数値の算出を行おうと思う。ただ、前回と同じこと…

機械学習をさらに理解する

前回のエントリで機械学習とは空間に線を引く作業に他ならないと書いた。これはこれで正しいとは思うのだけれど、さらに調べていくと例外も当然ある。具体的にはベイズ統計を用いた機械学習モデルがそれにあたる。 古典的な確率論では、誤差に分布があるだけ…

機械学習を理解する

機械学習には昔から興味がありSVMとかちょくちょく調べてはいたのだけど、体系的理解がなく、全体としてはもやもやした感想を持っていた。 先日、特にきっかけがあったわけでもないのだけれど、急に思いたち機械学習で用いられる手法を整理すれば何かわかる…

データモデリング・テクニック

社内勉強会用に流用するつもりではあるんだけど、一度データモデリングについては考えをまとめておきたかったので、資料化してみました。 データモデリング・テクニック from Hidekatsu Izuno データモデリングについては、昔読んだ本を読み返したりもしたの…

「科学が役に立つ」について思うこと

ノーベル医学・生理学賞の受賞が決まった大隅教授の 「科学が『役に立つ』という言葉が社会を駄目にしている。本当に役立つのは100年後かもしれない。将来を見据え、科学を一つの文化として認めてくれる社会を願っている」 という言葉が注目を集めている。と…

才能か努力か(おかわり)

以前のエントリーで「超一流になるのは才能か努力か?」を取り上げたけれども、その後、バランスを取るためにこれも読め、というツィートで紹介されていたのが次の本。 スポーツ遺伝子は勝者を決めるか?──アスリートの科学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) …

Rust 言語で JNI ライブラリを作る

Java にはプラットフォーム固有のライブラリを利用するために JNI (Java Native Interface) という機構が用意されている。この機構の問題点は、どこのプラットフォームにバイナリを持っていっても同じように動くという Java の最大の利点を失わせてしまうこ…

プロジェクトマネージャーが本当に気にすべきこと

仕事柄、プロジェクト管理についてはいつも関心を向けているのだけど、私自身があまりプロジェクト全体を管理する立場にないこともあり(基本、アーキなので)、なかなか考えをまとめる機会もなかった。たまたま、本屋でパラパラと PMBOK の本を眺めていて思…

最強の圧縮アルゴリズム ZStandard を試す

以前「続・圧縮アルゴリズム(実測)」というエントリにて、各種圧縮コマンドの特徴を調べたが、このたび facebook より最強と名高い ZStandard がリリースされたので、追加で実測してみた。 以下はその結果。圧縮率はほぼ GZip 同等にも関わらず、圧縮時間…

才能か努力か

Twitter で話題になっていた「超一流になるのは才能か努力か?」が届いたので読み始めたところ、これがべらぼうに面白い。最近やってる社内勉強会でそのうち話そうかという気になり、勢いでプレゼン資料まで作ってしまった。 才能か努力か from Hidekatsu Izu…

Embulk の実行可能 jar ファイルの面白さ

仕事でDBのマイグレーションに関わっていて、データの移行に適した良いツールないかなと探していたところ embulk というツールを見つけた。結構、流行っているということで調べ始めたところ、実行ファイルが面白い仕組みになっている事に気づいた。 embulk …

なぜ相対的な人事評価制度は廃止されるべきなのか

先日、「悪いヤツほど出世する」という本を読んでいた時に、なるほど相対的な人事評価制度は廃止すべきという考えはもっともである、という結論に思い至った。*1 悪いヤツほど出世する 作者: ジェフリー・フェファー,村井章子 出版社/メーカー: 日本経済新聞…

続・圧縮アルゴリズム(実測)

以前のエントリでは、文献をベースに圧縮アルゴリズムの違いを一覧化したが、この度、Windows Subsystem for Linux がようやく一般公開されたので、その環境上で実際に各種圧縮プログラムでの圧縮効率を実測してみた。 データとして使ったのは、郵便番号ダウ…

超高速開発とは何か

ここ数年、超高速開発という言葉をよく聞くようになってきた。いくつかの製品が発表されただけではなく、「超高速開発コミニュティ」の設立されたり、日経コンピュータでも「広がる超高速開発」という記事が取り上げられるなど、ひそかにブームが起こりつつ…

圧縮アルゴリズム(メモ)

ログの圧縮は今まで gzip を使ってたのだが、そのままでいいのだろうかとふと思い最近の圧縮アルゴリズム(あるいはライブラリ)をググってみた。 その結果を gzip を 1.00 としてまとめたのが以下の表となる(小さい方が良い)。 今回の内容は gzip を基準…

最近の経済について思うこと

経済について書くのが最近気恥ずかしくなってきたのでできるだけ書かないようにしているのだけれど、たまにはということで書いてみることにする。 最近の経済状況は、正直なところよくわからない。いや、元々専門家ではないのだからわからないのも当然ではあ…

ガルム・ウォーズ見てきたよ

私を含むある一定の世代の人々にとって押井守は崇拝される存在である。実際のところ、宮﨑駿の圧倒的な認知度に比べ、押井守の世間的な知名度が低いことは請け合いなのだが、クリエイター系の人々への影響という意味では宮﨑駿を遥かに凌ぐ。映画「攻殻機動…